ご挨拶

第38回日本ハンドセラピィ学会学術集会
会長 山田 玄太
医療法人 伴帥会 愛野記念病院

このたび,第38回日本ハンドセラピィ学会学術集会を2026年4月11日(土)・12日(日)に福岡市の博多国際展示場&カンファレンスセンターにて開催させていただく運びとなりました.

本学術集会の開催にあたりましては,同年4月9日(木)・10日(金)にホテルニューオータニ博多および電気ビルにて開催予定の第69回日本手外科学会学術集会会長・副島修先生(福岡山王病院 整形外科部長),ならびに日本ハンドセラピィ学会顧問・矢島弘嗣先生(奈良市立病院 名誉院長)に多大なるご高配を賜りましたこと,心より御礼申し上げます.

九州での開催は,第1回(北九州),第8回(沖縄),第26回(沖縄),第33回(長崎),第34回(北九州)に続き,今回が6回目となります.この歴史ある学術集会を九州の地で大会長を務めさせていただくこと,大変光栄に存じます.

本学術集会のテーマは『原点回帰 -基礎から始まる新たなる挑戦-』 といたしました.

ハンドセラピィの『原点』とは,障害を有する手の機能を最大限に改善し,「手」を通じて日常生活や社会参加がより円滑かつ豊かになる「生活する(できる)手(useful hand)」を目指すことにあります.その実現には,手の構造と機能に対する深い理解が欠かせません.そして,その理解こそが科学的根拠に基づいた質の高いセラピィ実践に繋がると考えております.

本学術集会では,あらためてこの『原点』に立ち返り,「生活する手」を実現するために欠かせない基礎の重要性を再認識することで,今後の新たな挑戦への礎を築いてまいりたいと考えております.

会期中は,3名の手外科医の先生方によるご講演をはじめ,多彩なシンポジウムやショートセミナーなど,充実した企画をご用意しております.また,国際交流の一環として,台湾や香港からセラピストをお招きし,貴重なご発表をいただく予定です.

ハンドセラピィの未来を皆様と共に考え,語り合う貴重な二日間となりますよう実行委員一同,鋭意準備を進めております. 多くの皆様にご参加賜りますよう,心よりお願い申し上げます.

5月吉日